2005年 08月 23日
普渡祭典(中元節) |
先週の金曜日(8月19日)は、農暦の8月15日で、台湾のお盆にあたります。こちらでは冥界の扉が開く日と言われていて、先祖の霊だけでなく、様々な悪霊がやってくると信じられています。だから、この時期は水遊びをすると溺れるので、水遊びをさせない、とか、引越しや工事、結婚式なども避けられるのが一般的です。鬼節(グイジエ)という風にも言われる由縁です。
そして、従来は、この時期は、悪霊達の魂を慰め、祟りを逃れるため、一ヶ月間、毎日、お線香をあげるなどの、供養をし続けたらしいのですが、忙しい現代は、割愛して、農暦の8月15日、1日のみ、まとめて供養をするのが普通のようです。また、うちのマンションのように集合住宅の場合は、みんながお休みの日に、一斉に協力して、拝拝(バイバイ=祈祷)するようです。
ということで、私も、中元節の拝拝、初体験。
1.まず、近所で、果物やお菓子、紙のお金などなどを買ってきます。
2.台に並べます。中央の神棚に、お線香をあげます。
3.お線香を、果物やお菓子の箱などに、適当に挿します。
4.お線香が半分燃え切った頃を見計らって、紙のお金を燃やします。
お線香が半分燃えた頃、というタイミングは重要らしく、霊達が充分に食べ物を楽しみ終えた頃、という意味のようです。紙のお金を燃やすという考え方も、霊達があの世でお金に苦労しないように、という祈りがこめられているのですが、この考え方は、日本の仏教や神道にはなく興味深いですよね。
ニセのお金が、ごうごうと燃えてるところで、ちょうど風下になってしまった部屋の住人が、うちの洗濯物が全部灰でやられた!と怒鳴り込みに来たけれど、管理人さん一同、一応、同情は示す物の、仕方ないでしょ、の一言。聞くとところによれば、去年は、火の勢いが強すぎて、もう少しで車に飛び火してしまいそうで、大変だったらしいです。暑いし、汗だくだくです。拝拝って、本当、大変。
by chamettino
| 2005-08-23 14:49